リフォーム工事の種類一覧|全15種類それぞれの特徴を解説!

自宅をリフォームしようと思ったとき「これは何のリフォームに当てはまる?」と、工事ができるのか気になる人もいるでしょう。
リフォームには、大規模・小規模とさまざまな種類があります。
今回は、リフォーム工事の種類をまとめて紹介するので、リフォーム検討中の人は参考にしてくださいね。
目次
リフォームとリノベーションの違いとは?

そもそもリフォームと、リノベーションという言葉がありますが違いは何でしょうか。
どちらとも既存の建物を改修する工事を指しますが、目的と規模に違いがあります。
リフォームは、経年劣化や環境要因、自然災害などによって老朽化した箇所を修繕し、新築に近い状態に戻すことを目的とします。
一方、リノベーションは、既存の建物の価値を高めるために改修することです。
子どもの独立や環境の変化に合わせて、建物を改修することもリノベーションにあたります。
【全15種類】リフォーム工事の種類一覧
ここからは、リフォーム工事の種類を順に紹介します。
ご自宅のリフォームの参考にしてください。
内装リフォーム

内装リフォームとは、室内空間に関わるすべての箇所を改修、または修繕する工事のことです。
・壁 ・天井 ・床 ・水回り ・間取り変更 ・ドアや窓の交換 ・照明器具の設置 …など |
古くなったものを新しくしたり、生活の利便性を高めたりと快適な空間づくりを目的とします。
外装リフォーム

外装リフォームとは、建物の外側部分を改修、または修繕する工事のことです。
主に、屋根や外壁などの外観を指します。
・外壁塗装 ・屋根の葺き替え ・サイディングの張り替え ・防水工事 ・コーキングの打ち替え …など |
建物の美しさを保ったり、雨風・紫外線などから建物を守ったりする目的があります。
また、耐久性を向上させる役割も担っており、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
水回りリフォーム

水回りリフォームとは、キッチン・浴室・洗面所・トイレなどの設備交換や改修する工事のことです。
古くなったものを交換、または改修するだけではなく、時代とともに使いやすいものや最新のものに替えて、より快適にする目的も含まれます。
水回り工事をまとめて行うことで、コストも工期もカットできる可能性があります。
耐震リフォーム

耐震リフォームとは、地震による倒壊・損傷から建物を守るためのリフォームです。
建物の強度を向上させることで、揺れだけではなく二次災害からも建物を守ることができます。
地震対策だけではなく、何もなくても揺れを感じる場合、まずは、耐震診断で今の状態を確認し、耐震工事を検討してみてもいいかもしれません。
断熱リフォーム

断熱リフォームとは、建物の断熱性能を向上させるための工事のことです。
壁・床・天井などに設置されている断熱材を追加したり、交換・改修したりして、快適な室温を保てるようにします。
また、二重窓を設置、断熱性能の高い窓ガラスへの交換、窓枠の断熱改修なども断熱リフォームに含まれます。
エアコン費用の節約や結露・カビの抑制、ヒートショック対策にも役立ちます。
エコリフォーム

エコリフォームは、その名の通り地球に優しいリフォームのことです。
断熱性や気密性を高めたり、省エネ性をアップさせたりすることで、二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
・断熱材の交換(追加) ・太陽光発電設備を設置 ・窓ガラスの交換 …など |
前項にある断熱リフォームや太陽光発電設備を設置すれば、光熱費が大幅に抑えられるケースもあります。
また、エコリフォームは国からの補助制度も充実しているので、費用の相談も含めリフォーム会社にしてみるといいでしょう。
介護リフォーム

介護リフォームとは、自宅にて介護をする(受ける)ために、転倒や怪我などを未然に防ぐための工事のことです。
・手すりの設置(廊下、階段、浴室など) ・段差の解消 ・改扉(浴室、トイレなど) …など |
自力で生活できる目的と、介護者の負担を軽減する目的があります。
バリアフリーリフォーム

バリアフリーリフォームとは、高齢者や体の不自由な人が既存住宅にて安全に、快適に生活をするために改修する工事のことです。
・手すりの設置(廊下、階段、浴室など) ・段差の解消 ・改扉(浴室、トイレなど) ・床材の改修(滑りにくい床材に変更) ・水回りの改修(高さを調整など) ・間取り変更 ・照明設備の変更 …など |
上記の工事によって、転倒や怪我のリスクを減らしたり、自立支援・介護者の負担軽減をする目的があります。
補助金制度や将来を見据えた計画が必要となるので、まずはリフォーム会社に相談することをおすすめします。
雨漏り対策リフォーム

雨漏り対策リフォームとは、建物への雨水の侵入を防ぐための修繕または、改修する工事のことです。
屋根・外壁・ベランダなどに劣化部分があると、雨漏りが発生する可能性があります。
・屋根の葺き替え ・屋根のカバー工法 ・屋根塗装 ・外壁補修 ・防水処理 …など |
上記の工事によって、建物の耐久性を向上させることができます。
また、雨漏りによる損傷やカビの発生を防ぐことも可能です。
オール電化リフォーム

オール電化リフォームとは、住宅で使うエネルギーをすべて電気にするリフォームのことです。
ガスや灯油を用いることはありません。
電気一本化にすることで、光熱費の削減や火災リスクの低減に期待できます。
一方で、停電時の不便さはあるため導入の際は、備えを準備しておきましょう。
・IHクッキングヒーターの導入 ・エコキュートの導入 ・電気温水器の導入 ・太陽光発電設備の導入 ・電気式床暖房の導入 …など |
電力会社との契約が必要になりますが、工事の相談はリフォーム会社で問題ありません。
店舗リフォーム

店舗リフォーム(店舗改装)とは、既存店舗の内装・外装・設備などを新しくし、天日の印象や機能性を向上させる工事のことです。
リフォームすることで、集客やブランド価値、業務の効率化に期待できます。
・壁紙、天井の張り替え ・床の修繕 ・照明の交換 ・什器の配置換え ・看板の設置 ・外壁の塗り替え ・その他設備の変更、交換 …など |
店舗リフォームには、費用がかかるためしっかりと予算計画を立てることが大切です。
お店のコンセプトや予算に合わせてリフォーム会社と打ち合わせしましょう。
また、改装中は休業となるため期間も重要なポイントです!
ペットリフォーム

ペットリフォームとは、ペットと人間が快適かつ安全に暮らせるように改修する工事のことです。
リフォーム会社によっては、ペット共生住宅管理士や愛犬家住宅コーディネーターといったペットリフォームに関連する資格保有者が在籍しています。
ペットの習性、特徴に合わせて快適な住環境を提案してくれます。
・ペットドアの設置 ・キャットウォークの設置 ・床材の変更 ・壁材の変更 ・足洗い場の設置 ・脱走防止やニオイ対策 …など |
近年、とくに注目されているのがペットの足腰の病気です。
滑るフローリングにより、足腰に負担がかかっているのも要因の一つと言われています。
怪我のリスクを軽減するためにも、滑りにくい素材の床に変更するご家庭が多いです。
スケルトンリフォーム

スケルトンリフォームとは、建物の骨組み(スケルトン)だけを残して、ほぼゼロからリフォームする大掛かりな工事のことです。
マンションの場合は、コンクリートが見えるところまで、戸建ての場合は基礎や梁、柱などの基盤だけを残して解体・撤去します。
間取りから造り直したり、水回りを移動したりと通常のリフォームでは手を加えにくいこともできるのがメリットです。
ただし、その分費用がかかりますし、一時的な仮住居が必要になるため通常のリフォームよりもコストと期間は覚悟しなければなりません。
フルリフォーム

フルリフォームとは、既存住宅を大規模改修する工事のことです。
まるで新築に戻ったかのように、内装や間取り、設備を新調します。
もっと大掛かりなものですと、耐震補強も含めた住宅全体の工事をすることもあります。
前項で紹介したスケルトンリフォームもフルリフォームの一つです。
機能性はもちろんのこと、居住者が快適に生活できるようになったり、将来的な資産価値を向上したりするメリットがあります。
その一方で、費用が高額になる、工事期間が長いといったデメリットもあるため、新築購入との比較や仮住宅の相談などは、プロのリフォーム会社にお任せしましょう。
増改築

増改築とは、増築と改築が組み合わされた工事のことです。
増築は、住宅を拡張することで、改築は構造や間取りを変更すること。
つまり、床面積を増やしたり、壁を取り壊したりする増築・改築の工事を同時に行います。
ただし、建築基準法や条例などによる制限がある場合があるので、専門的な知識や技術を持つ業者に依頼するようにしましょう。
その他

上記のリフォームに当てはまるものもあれば、専門的なためリフォームなのかわからない…という細かな工事もあります。
以下の工事もリフォームになるため、参考にしてください。
・原状回復工事 ・修理 ・交換 ・補修 |
原状回復は、退去前に入居したときの状態に戻す工事のことです。
入居時の状態や契約内容によって、回復工事の範囲は変わります。
修理は壊れたものを元に戻す工事で、交換は設備機器などを新調すること。
補修は、傷や劣化した表面を塗装したり、修繕したりすることを言います。
まとめ

リフォームと言っても、工事内容の幅はとても広いです。
設備交換や修理、また構造や間取りを変更する大幅改修工事まで全てをリフォームと言います。
リフォームすることで、住まいの機能性や快適性の向上、資産価値の維持や向上に期待できます。
ただし、マンションであったり、建築基準法や条件に制限があったりするため、リフォーム会社と相談しながらベストな形を決めていきましょう。
住宅に適した業者を選ぶためにも、見積もり・比較検討は必ず行ってくださいね!